作業療法センター/北岡真奈

 時々、「幸せに感じる瞬間はいつですか?」と聞かれることがあります。食べることが大好きな私は迷わず、「食事をするときです!」と即答します。

 小さい時から食べるのが大好きで、与えられたものは何でも食べると言わんばかりに好き嫌いもありませんでした。それはいくつになっても一緒で、学生時代のあるお昼ご飯中の出来事、友達が「もうお腹はった、真奈食べてくれん??」と言われ、「うん!食べる!」といったやりとりが毎日のように続いた日々がありました。そんな中、「真奈は何でも食べるき人間ポリバケツやね」とあだ名をつけられたこともあり、友達と大笑いしたことでした。

 ただ単に「食べることが好き」というのもありますが、気の合う友達と食事をすることでより一層美味しく、誰といつどこで食べるかも含めて幸せと感じます。また、食べることへの幸せや楽しみを感じている瞬間なのでしょうか、よく人から「食べっぷりが良いね」「美味しそうに食べるね」と言われることも多くあり、褒め言葉として受け取っています。

 食べることへの関心は人一倍持っている方だと思います。そのせいか、いつしかカフェを巡ることが趣味となっていました。私の好きなカフェは美味しいご飯はもちろんのこと、自然に囲まれた隠れ家的な居心地の良いカフェが大好きです。そんなカフェを探し求めて、休日は高知県内、東西南北問わず美味しいお店を探しに出かけています。

 数あるお店を巡る中で一番印象に残っているカフェがあります。それは四万十市にある「山みず木」というところです。少し細い山道で本当にこんなところにカフェがあるの?と思わせるような道を登っていくと、そこには外装から内装まで全て店主手造りの建物に目の前には四万十川や真っ青な太平洋が広がるカフェ。空気も景色も最高で地元食材をふんだんに使ったご飯が格別に美味しく頂けました。高知県はなんといっても自然が豊かで美味しいものがたくさんあると思います。そんな高知に生まれて良かったとカフェ巡りをする中でいつも感じます。また、カフェ巡りを通して、自分のお気に入りのカフェ本を作りたいと密かに夢を抱いています。

 人それぞれ、幸せに感じる瞬間はさまざまであると思います。改めて考えてみると、当たり前の日常の中に幸せがたくさん隠れているかもしれません。皆さんにとって幸せに感じる瞬間はどんなときですか?


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