2階病棟/佐々木沙也加

 私には1歳9か月になる娘がいます。と言っても、髪の毛は未だに年齢に追いつくことの無い赤ちゃん感丸出しの薄毛ヘアー。毎日怪獣のように雄叫びを上げながら駆け回り、時にはドラえもんに出てくるジャイアンのようにオモチャを奪う。飛行機やパトカーが大好きで、遮断機の音に合わせて踊りまくるのがマイブーム。と、出産前の私の想像とは丸きりかけ離れたヤンチャ娘へと成長中です。今回はそんな娘と私の子育て奮闘記について少しお話させていただきたいと思います。

 前述した通り常に元気いっぱいなのですが、子育て初心者マークの私にはなかなか手強く悩んだことも多々ありました。夜泣きが酷く2時間続けて寝れれば良い方で毎日夜が来るのが怖かったり、後追いが激しく私の姿が見えなければ、いくら夫や祖父母がいても大絶叫しながらの大泣き。離乳食は思うように食べてくれず、何度も吐き出し、時には床に撒き散らしてみたり。便秘も酷く、イチジク浣腸をした時は正面から便を浴びたりと…。思い返せば一瞬の出来事だったのですが、その時はこれがいつまで続くのだろうかと悩み、時にはイライラもしたものです。しかし「子育ては親育て」とはよく言ったもので、子育てしているようで実は同時に「親になる為の教育もされているのだなぁ」と日々実感しています。

 ところで、赤ちゃんの頭の中はどうなっているかご存知ですか?なんと8割以上お母さんのことでいっぱいなんだそうです。ちなみに2歳から3歳の幼児でも半分以上を占めるそう。これを何かの文献で目にし、今までももちろん物凄く可愛くて堪らなかった娘ですが、より一層可愛く見えてしまい、私の頭の中もより一層お花畑状態になってしまいました。冗談はさておき、このような言葉を目にしたことで娘の見せるひとつひとつの仕草や表情、言動であったりがいきいきと私の中で光り輝いて、子育てというものの充実感がグッと増したように思います。

 さて一通り書かせてもらいましたが、ここまで心にゆとりを持って子育て出来たのはやはり周りの協力あってこそだとつくづく感じます。そんな周りの方への感謝を胸に刻み、これからも子育てを、そして同時進行で親育ても頑張っていきたいと思います。


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