相談支援室/小松由季子

 毎年子供達の一生懸命な姿が見られる運動会が、去年はコロナウイルスが流行始めで、学校も休校になり、授業数確保のため、私の子供が行っている小学校では運動会がなくなってしまった。

 今年も警戒レベルが赤になれば無観客での開催になる案内で、ギリギリまでできるかどうか、それにプラスして晴れなのか、雨なのか、とても早い梅雨入りのおかげで天気も気になっていたが、子供達の日ごろの行いがよいのか、とっても良い天気(暑すぎるぐらい)で無事家族2名まで入場可能という形で開催することができた。

 競技はひと学年午前中、午後とも1つでそれに加えて低学年、高学年の綱引きや代表リレーなどが行われた。時間は短縮され、楽しみにしていたダンスや6年生の組み立ては友達と触れ合うのを避けるためなくなった。

 私の子供は5年生と3年生で、最初の競技は下の子の100m走だった。前回見たのが1年生の時だったので、保育園から1年生になりたてほやほやでどれぐらい走れるものだろうと思ったが案の定、皆に手を振りながら走るんじゃないだろうかと思うような可愛らしい走りだった。その記憶がまだ鮮明な今年。親としてはとても不安だった。息子は「僕1番やき!」と言い張っていたが私の心は「いや、無理やろう…」と思っていた。が、息子は早かった。いや、走るメンバーが良かったのか(?)息子の言ったとおり1番だった。日頃、外で全く遊ばないのを知っている私としては「何故?」と言う気持ちが半分、嬉しい気持ちが半分、不思議な気持ちだった。

 午後の部最初の競技は娘の100m走だった。娘は去年からバレーボールを始めたので、ぶよぶよだった体がどんどんしまってきて、今年は代表リレーにも選ばれた。私は彼女の走りをとても楽しみにしていた。しかしスタートは遅かった。反応が遅い。ただ、追い上げがすごい。みるみるうちにカーブのところで皆を抜かし、1番でゴールした。これはすごい成長だ。去年運動会がなかったのがとても残念に思った。

 最後は高学年の代表リレーだった。娘の番が次になり私のほうがドキドキすると思いながら走り始めたのだが、今度はスタートが早くてバトンをもらうのがだいぶ先になっているように思えたが、バトンも落とさず受け取ることができ、ぐんぐん差をつけあっという間に走り抜け、次の人にバトンを渡すことができた。

 「練習では今年は白が強いがよ。全然勝てれん」と言っていた二人とも赤の子供達。運動会当日も白と赤の得点差は20点もあいて、やっぱり白が勝つのか…とどの親も思っていたが、低学年・高学年とも代表リレー1位は赤だったので、なんと逆転勝利を果たした。“最後まで諦めない心!”それを子供達から教えてもらった。


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