相談支援室/石坂直資

 自家用車が徐々に痛んできて、とうとう買い替えを決断し購入したのが2021年12月末のことでした。耐用年数を大幅に超過した車はすずめの涙ほどで引き取られていき、新たにコンパクトな車両が我が家へやってきました。車に関してそれほど思い入れもなく関心も低いので雨風をしのいで走ってくれさえすれば良いと思っている私が基本操作やガイドブックを読むのもほどほどにいざ乗り始めると、今まで運転してきた車との違いに浦島太郎状態でした。

 おそらく最近の車両には標準装備されているものだろうと勝手に納得しているのですが、ライトは光度を感知して自動で点き、バックモニターで後部が映像で確認できおまけに車両の上から見た視界も映し出され、前方の車と近付き過ぎれば警告音が鳴り、離れすぎても電子音で知らせてくれ、走行車線を外れると警報音が聞こえてくるなど乗り換え前の車では運転者が判断していたことを機械が自動で識別してくれるではありませんか。こんなに充実した装備が搭載されていて現行の車両はなんて素晴らしいものなのかと驚くばかりです。

 未だに運転回数を重ねながら操作方法を覚えている最中です。なかでも一番びっくりした機能は方向指示器です。過去の運転経験から左右どちらかに曲がる際ターンシグナルを出すためにレバーを操作するとレバーは旋回完了まで戻ってこないと思い込んでいたわけです。ところがレバーを操作すると固定されず元の位置に戻ってくるではありませんか。車線変更に至ってはレバーを途中まで動かし手を離すとターンシグナルが自動的に3回程点滅し周囲に発信してくれるという何とも画期的な機能です。私は車の営業マンではないので上手く皆さんにお伝えすることができませんが随分ドライバーが手元で行ってきた動作は簡略化され合理的になっていると日々実感しています。

 今後車はどんどん環境に配慮した開発が進み電気自動車等も普及されていくことでしょう。自動運転走行をはじめとした運転支援システムの発展でドライバーの負担が軽減されていきオンラインでアップデートできる車も出てきています。昔絵空事であった空飛ぶ車もそう遠くない未来実用化されているかもしれません。もし今度車を乗り換える時あればどんな感動を味わえるのか今から楽しみでしかありません。


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