2階病棟/細木勇也

 自分は子供の頃から父親に釣りに連れて行ってもらっていたことから、今では釣りが趣味となっています。その中でも一番はまっているのが磯釣りです。主に冬が旬の寒グレ(メジナ)を狙ってふかせ釣りをしています。釣りは、やってみれば奥が深く、海水温、潮の流れ、風速、風向き、釣り場所など、その時の環境条件にあわせて、仕掛け作り、餌の撒き方なども考えるので、思ったより頭を使うことが多いと感じています。

 魚は大きくなるほど警戒心も強く賢くなっているため、まずは魚に餌を食わすこと、かけることが大事で、そこが釣りの一番難しいところでもあります。魚が掛かった時は何の魚種か分からないことも多く、強烈な引きをする魚の場合は、釣り上げるまでラインが切られないか等やりとりにスリルを感じます。その時の条件に合わせて、自分で考えた釣り方で釣れた時には、本当にうれしくて釣りの楽しさを感じる瞬間です。釣りは夜明けから早朝に行くことが多く、行く場所や季節によっては、水平線から上がる眩く美しい太陽や、寒い時には海水から上がった水蒸気が雲海の様に見えたりと、日常にはない風景を磯や船から見ることができるのも楽しみのひとつです。

 また、釣っている時は魚が逃げるのであまりきてほしくはないのですが、ウミガメやサメ、イルカの群れを見ることもあります。その他にも、食べているお弁当に向けて空から突っ込んでくる鷲の襲撃や、背後から忍び寄る猿もいます。この前襲撃された時は、友人の顔が一瞬見えなくなるほど手元から吹き飛んで、お弁当が爆発したのかと思いました(笑)。自分は頭がハゲているので特に頭部への襲撃には注意していきたいです(笑)。

 家族や友人、先輩と釣りに行って、自然の中で釣りのことや近況について話したり、ワイワイと過ごすことができるのも楽しみです。今は、コロナの影響で家族以外の人たちとワイワイしたり、釣ってきた魚を料理して、一緒に食べたりすることができないことがとても残念で、早く収束して元の生活に戻ってほしいなと日々思っています。

 最後に、釣りの楽しさをお伝えできたでしょうか。興味がある方は、是非是非、一度チャレンジしてみてください。


UP