プラタナスの風(ブログ)
おすすめの料理
薬局/前田京二
小学生の時から料理が好きで色々作ったりしているのですが、結婚して、妻が料理をするのがあまり好きでないこともあり、私が夕食を作ることがほとんどです。この度、寄稿することになりましたので、私の料理のレパートリーの中で家族に高評価の料理を紹介したいと思います。
料理は、「本格スパイスカレー」です。玉ねぎをキツネ色になるまで炒めたり、面倒なことは食材を工夫して作るので簡単です。それと市販のカレールーに含まれている小麦粉を入れないレシピなので、さっぱりしています。私は、このスパイスカレーを食べたあとは、市販のレトルトやカレールーで作るカレーは、粘度が高く、塩分、脂分も多すぎて食べれなくなりました。
では、使用するスパイスの黄金バランスは、下記です(参照URL:https://funq.jp/buono/article/10023/)。クミンシード(4g)、クミンパウダー(4)、ターメリック(1)、カイエンペッパー(4)、コリアンダー(8)、ガラムマサラ(2)。なお、スパイスはメルカリで販売しているものを使用しています(メルカリ店舗:Mari Lanka)。クミンは、面倒ならパウダーだけを2倍量でもOK。カレー風味の基本となるものです。ターメリック(ウコン)は、色付けなどです。カイエンペッパーは、一味唐辛子でもよいです(辛さはお好みで)。コリアンダーは、パクチーの種子ですが、パクチーの葉っぱのような味はしないのでパクチーが苦手な方も問題ありません。ガラムマサラは、入れなくても、上記スパイスの香りが油に溶け込むので、問題ないです。
【準備する材料】
サラダ油、上記スパイス(上記比率4が大匙2)、生姜少々、ニンニク少々、肉500g 〜1Kg、玉ねぎ2〜3玉、カットトマト0.5 〜1缶、牛肉だしの素適量、水500cc
【作り方】
(1)鍋に、サラダ油、上記スパイス全量、ショウガとニンニクのすりおろしを入れて中火で炒め、いい香りがしてきたら適量の肉、玉ねぎを加え、軽く炒める(私は、玉ねぎは、業務スーパーのフライドオニオンを使用、生姜とニンニクは面倒なら入れない、又は、チューブ生姜、チューブにんにくを使用)。
(2)トマトと水と牛肉だしの素、ヨーグルトも加え、60分くらい煮込む(私は、業務スーパーの牛肉だしの素、カットトマト缶を使用、面倒ならヨーグルトは入れない)。
ぜひ、挑戦してみてください。
ちょっとだけ終活してみた
3階病棟/濱田雅仁
私は去年50歳になりました。若いころは50歳の自分など想像もしませんでした。というか年齢というものを意識したことがありませんでした。今でも年齢を意識することは少ないのですが体形は確実に年齢相応になっているように思います。50を過ぎたころからMサイズがきつくなりLサイズがぴったりな体形になり、Mサイズに戻そうと頑張ってみてもなかなか戻りません。確実に年齢を重ねて死に向かっているのです。
そこで、最近よく耳にする終活について自分なりに考えてみることにしました。といっても一般的に言われる財産の整理や遺言書の作成、葬儀の準備などの終活ではありません。確実に訪れる死を意識した時に今の自分に何が必要で、今のうちに何をしたいのかといったことです。第一に身の回りの断捨離です。まず、衣類についてですが、私は着るものには無頓着で各シーズンで2〜3パターンあれば十分なのにクローゼットには、いつか着るかもしれないとの思いから捨てきれずに残された衣類が少なからずあります。読み終わった本も、いつかまた読むかもとの思いからあちこちに平積み状態です。ネット社会になった現在は、いつでも無料であらゆるジャンルの音楽が聴けるので、音楽CDは私には不要です。が、家には昔買った音楽CDがたくさんあります。その他、あったら便利かもとの思いから買った不要な物に囲まれています。終活としてこれらを断捨離します。そしてこれからは何か物欲が出たときは、それが本当に今の自分に必要か時間をおいて考え「あったら便利は、無くても大丈夫」と自分に言い聞かせるようにしようと思います。
次に生きている間に何をしたいか、それはなんといっても趣味のピアノでリスト作曲のラ・カンパネラを弾くことです。ご存じの方もいるかもしれませんが、この曲はバイオリニストのパガニーニの曲をピアニストのリストがピアノ用にアレンジしたものです。日本では、先日亡くなられたピアニスト、フジコ・ヘミングさんの演奏が有名です。この曲はピアノを弾く人にとって一度は弾いてみたい憧れの曲のナンバーワン! といっても過言ではないのではないでしょうか。小難しい専門的な解説やこの曲の魅力をこの場で語るのはさておいて、この曲は超絶技巧が随所にちりばめられており最上級レベルの難曲と言われています。曲を聴くだけではなく演奏の指さばきを見ても圧巻です、ぜひ皆さんもインターネットで検索してみてください。私も死ぬまでにはなんとしてもこの曲に挑戦し、絶対弾きたいと思っています。50になってちょっと死を意識することで今何が必要で、何がしたいのか少し見えた私の終活第1弾でした。
自然を感じてみて
相談支援室/西村萌花
この度、バトンタッチを書くことになりました、相談室の西村です。土佐病院に入職してはや1年が過ぎました。相談室では今年の4月からも新たにひとり入職し、時の流れは早いものだと感じます。後輩もでき、「もっと責任感と緊張感を持って動いていかなければ!」と決意している次第です。
さて、今回のバトンタッチを受け、何か題材はないかなと思案してみましたが、ゴールデンウイークのことくらいしか思い浮かびませんでした。なので今回のバトンタッチでは、今年のゴールデンウィークをテーマにお話させて頂きます。始めにお伝えしておきたいのですが、連休なので何か特別なことをした、というのではありません。話を戻しまして、私は連休中実家に帰省しておりました。実家は高知の田舎の方で、自然に囲まれたところです。たまに帰るくらいがちょうどいいかな、と思っております(笑)。
帰ってきてまずは山登りをしました。叔母に誘われて始めた山登りですが意外にも楽しく、少しずつ沼にハマっております。登った山は地元一帯を見渡せるくらいの高さで、往復2時間半ほどかけて登ることができました。道中、苔だらけのゾーンがあり、ジブリの様な世界観で印象に残っています。また、鹿が走り去っていったところも目撃できました。「野生の鹿も本当にいるんだな」などと稚拙な感想を抱いたことを覚えております。
山を登り終え家に帰りつき、夕ご飯を食べた後、焚火をしてみようと思い立ちました。前々からキャンプを趣味にしようと画策しており、その第一歩としてソロ用の小さな焚火台を購入していたのです。夜でしたが天気も良く、星も綺麗に見えており、なかなかいい体験でした。また、じゃがいもと玉ねぎを焼いてみたのですが、とても上手に焼けて、親に自慢しながら食べたことも印象に残っています。一点だけマイナスポイントがあるとしたら、消火後の焚火台は煤だらけでしたので、掃除がとても大変そうだったことです。
振り返ってみても、自然を感じよう!と思い立って行動することはなかったように思います。家に帰ってゲームをするくらいしかやる事が無いと思っていましたが、自分を癒すためにも定期的な自然体験が必要であると思い直しました。満たされた気持ちを初めて感じ、これからも頑張ろう、という気合いが入ったのではないかな、と感じております。
小さな幸せ
栄養管理室/福井奈々
春の息吹を感じられるようになってきた今日この頃、みなさんはどのような日常をお過ごしでしょうか。私は今、3人(旦那も入れて4人)の育児をしています。3人も子どもがいれば「毎日大変でしょう、すごいね」と言ってもらいますが、3人、4人の育児をしている友人が何人もいて、私の周りでは少子化の世の中が嘘のように感じられます。確かに幼い子どもが3人もいれば毎日騒がしく、時間が過ぎるのはあっという間で1日24時間じゃ足りない! と思うこともあります。ですが、だんだんと自分なりに気の抜き方、手の抜き方が分かり子育て観は変わってくるもので、下にいくほど大雑把な育て方になっているような気がします。仕事から実家に帰ると、まず末っ子が「ママ、おかえりー」と一番に迎えてくれます。毎日のように子どもたちの面倒を見てくれている両親の疲れ果てた姿を目にした時は感謝と申し訳ない気持ちでいっぱいになりますが、帰宅して子どもたちの元気な声が聞こえると、今日も一日元気に過ごせてよかったと安堵する瞬間でもあります
3人いれば性格も三者三様で、得意なことも興味のあることもそれぞれ違っていて個性豊かです。10歳になった長女は、ダンスが大好きで音楽がかかると自然と踊っています。割と上手に踊るので感心するのですが、三半規管が異常に弱くターンをすると気持ち悪くなってしまうのが可哀想でなりません。6歳の長男はこの4月から小学生になります。私も主人も人見知りなので誰に似たのか分かりませんが、とても人懐っこくて誰とでもすぐに打ち解けてしまいます。愛想がいいのか幼いころから全然見知らぬ人からよく声を掛けられたりと、なぜか不思議と人を引きつけるようです。3歳の二男はまさに末っ子らしさ全開の甘えん坊で、くっついて離れません。それでいて誰よりもヤンチャで危なっかしいので、こちらとしても目が離せません。長女はどうしても妹が欲しかったようで、3人目ができたと分かった時、神様に「どうか女の子でありますように」と強く願っていました。実際は男の子だと伝えると、ショックで口が開いたまま固まってしまったあの顔を私は今でも忘れられません。とは言え、可愛がってくれているので、ついつい私もお世話を任せてしまいます。3人そろって全然言うこと聞かないし、怒ってばかりの毎日ですが、今この一瞬の子どもたちの姿はその時にしか味わえない大切な時間だと思い直し、毎日反省しながら3人の育児に奮闘しています。子どもたちと過ごす何気ない日常がふと振り返ると小さな幸せに感じ、これからも子どもたちが笑顔で元気でいてくれること 、そしてそれぞれの成長を見守ることが私の生きがいであり楽しみです。
両親への感謝
作業療法センター/野村太紀
小・中学校の時、授業で両親へ感謝の手紙を書いたことを思い出しました。高校以降、そのような機会もなく、今を過ごしているので、この場を借りて両親へ感謝の言葉を伝えられたらと思います。
母は心配性で、小学生の時、私が怪我をすると私より痛そうな顔をして駆け寄り心配してくれました。その姿を見て、(そんな大事じゃないに)と思いつつ、大切にされているだなぁと子供ながらに感じました。
父は、笑顔が多い人でよく笑っている姿を思い出します。基本的に放任主義でなので、私の考えや行動を否定することはありません。相談をするといつも笑って「やってみいや」と言っていました。無責任だなと感じていましたが、今は自分から行動をすることが苦手な私の背中を押してくれていたと思います。
そんな両親のことを話すエピソードとして、私が小学生の時、交通事故にあったことを思い出します。事故後すぐに母が来てくれ、一緒に救急車に乗り「大丈夫やきね」と泣きながら励ましてくれました。病院に搬送され、休んでいると遅れて父も到着。さすがに焦った表情をみせていましたが、私が元気な事を知ると「何も無くて良かったわ」と笑顔で話していました。二人を見て安心したのか、私は大泣きをしてしまいました。
最近は両親と会話をすることは少なくなりました。何となくの気まずさを抱えていましたが、思い切って両親を食事に誘ってみました。二人は驚いた様子でしたが、「行こ行こ!」と喜んでくれました。私は恥ずかしい感情を持ちながらも、喜んでいる姿を見て嬉しく思いました。
久し振りの家族揃っての食事はいつもより美味しく感じ、楽しいひと時でした。食事中、「あの時のこと覚えちゅうか」と私の小さい時に行った動物園や旅行の話、何気ない日常の場面などを両親が笑顔で話していました。よくそんなことを覚えているな?と関心しつつ、改めて大切にされているだなと知るとても良い機会となりました。
それ以降、少しずつ家族間の会話も昔ほどではありませんが増えました。次は、温泉旅行にでも誘ってみようかと考えています。
まだまだ、両親へ直接感謝の言葉を伝えるのは恥ずかしい。その代わり、美味しいご飯や楽しい旅行などに自分から率先して誘っていこうと思います。これからも笑顔で過ごし、たくさんの思い出を一緒に作っていきたいです。
喧嘩をすることもありましたが、本当に大切に見守られたことに感謝しています。これからは迷惑をかけず、二人が安心して過ごせるよう、私も成長していきたいと思います。