3階病棟/濱田雅仁

 5歳の息子は今、ドラえもんに夢中です。彼のドラえもんをみる真剣な眼差しをみていると、ドラえもんの不思議なアイテムを現実のものだと思っているのではないかと思えてきます。私も幼少の頃にドラえもんに夢中で四次元ポケットから出す不思議なアイテムは子供ながらにあったらいいなと思っていた記憶があります。

 私は今年45歳になりますが、子供の頃から今までを振り返ってみると、ドラえもんの世界には及ばないにしても実にいろんなものが驚くほど進化し、また当時は世の中に無かったものが今では当たり前の存在になっているのに驚きます。そこで私が勝手に、ドラえもんの世界に近づいていると思われる物を振り返ってみたいと思います。

 まず電話です。私が子供の頃我が家にあった電話はダイヤル式の黒電話でした。それがやがて一人一台ガラケーからスマホへと進化しました。町中にあふれていた公衆電話も今ではほとんど見かけません。テレホンカードは今でも存在するのでしょうか。電話は通話メインの機能からインターネットを介し世界中の情報を瞬時に得ることができます。また写真や動画を送ったり、相手の顔を見ながら話すことも出来るツールになりました。社会に普及してしまうとそれほど驚くことは無いのですが振り返ってみるとすごい事に思えます。

 次に自動車です。私が運転免許を取り立ての頃は車の装備として「エアコン、パワーステアリング、パワーウィンドウ、カーステレオ」などが装備されているのを誇らしげに「フル装備」と呼んでいました。最近の自動車はぶつかりそうになると緊急ブレーキをかけてくれたり、居眠りで車線からはみ出しそうになると自動でハンドルを操作してくれたり、アクセルを踏まなくても前方を走る車に追従してくれたり、自動で駐車までしてくれたりと驚くような進化です。完全自動運転ももうすぐだそうです。さらに先日新聞でこんな驚きの記事をみました「空飛ぶ車 官民で実用化へ」。もうびっくりです。ドラえもんの「タケコプター」です。自動車が空を飛び渋滞の解消や災害時の緊急避難につなげるというのです。この先どんな未来が待っているのか想像がつきません。「どこでもドア」の実現もあるかもしれません。教えてドラえもん!


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