相談支援室/深瀬雪子

 誰しもそうであると思いますが、生活していると毎日色んな事が起こります。雑事に追われあっという間に一日が過ぎてしまったり、プライベートの時間を上手に確保できなかったり、仕事のことで気持ちがいっぱいいっぱいになってしまったり…。

 特に普段から気持ちが焦りがちな自分にとって、穏やかな気持ちになれる自分の時間や、リフレッシュの時間を持つという事はとても大切な事です。それを日常の様々な場面で感じ取るという事にほんの少し意識を向ける癖をつけることで、日々の気持ちの持ちよう自体も全然変わってくるな、とこのところ実感しています。

 例えば、季節の移ろいや四季折々に咲く花の美しさなんかは、子供時分には何とも思わなかったものですが、通勤途中に綺麗に咲いている花を見て、「ああ、きれいだなあ」とじんわり思うだけで心の内側がぽかぽかしてくるような温もりを伴う穏やかさが沸いてきます。本当に単純な事なんですが、そこにある自然のものに五感を刺激され、嬉しさやありがたさが沸いてくるその瞬間は、さっきまであったモヤモヤがどこかに行き、それがたとえ一瞬でも有難いことだよなぁと思えます。

 また、私は小さいころから犬や猫が居る生活でしたが、ここ数年は住居の環境から小さな文鳥との共同生活を楽しんでいます。カネラという名のその文鳥はよく懐いてくれとっても愛らしいのですが、外出中はついつい散歩している犬のお尻を見てしまいます。ご主人の方を見上げながら歩調を合わせ楽しそうに尻尾を立てお尻をフリフリ歩いているワンちゃんの可愛さに思わず顏がほころんでしまいます。

 そんな時もまた、心の内側から暖かいものが沸いてきます。

 以前は、仕事の関係から日常的に運動をしていたのですが、職場が変わりここ数ヶ月は運動を全くしなくなっていました。家でストレッチでも、と思っても基本的に必要に迫られないと取り組まない性質のため続かない。「このままではいかん、身体を動かすぞ!」と思い、先月から月に2度ほど市営体育館の1室を借りて“自分のための時間”と称し「やらねばならない環境」設定をし1回2時間運動の時間を持っています。これが案外良く、誰にも見えないのでヨガやストレッチ、ダンスに体幹トレーニングと好き勝手にでき、非常にアナログなんですが時にCDラジカセも持ち込んだりと、本当に“自分のための時間”作りになってくれているのです。部活後のような心地よい疲れも月に2回という頻度もちょうどいい。体育館は仲間同士でバドミントンしたりするときにも利用しますが、改めて市民に開かれた公共施設っていいなぁと感じたことでした。先月から続く私の新しい元気のもととして、これからも取り組んでいきたいと思っています。お見かけの際は、気軽に「体育館、行ってる?」と声がけしていただければ嬉しいです。


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