デイケアセンター/吉良勇哉

 新型コロナウイルスに対する配慮が欠かせない日々が続いており、今もなお、私たちの生活に影響を与えています。この数年家族で過ごす時間がとても増え、近くの河原や有料施設でデイキャンプやキャンプをするようになりました。ゆったりとした時間を過ごすことができ、ストレス発散・気分転換にはとてもよい活動だと感じています。

 昨年の夏、子どもの自由研究を手伝う中で、水晶等の天然石を河原で簡単に採取できるということを知りました。まさか近くの河原で簡単に見つけることができるとは思っておらず、とても驚きました。日本は、天然石の種類が豊富で「石の標本箱」とも言われており、世界で約4500種あるとされる鉱物の半分以上が日本で見つかっています。また、ガーネット(1月の誕生石)、アメジスト(2月の誕生石)、ヒスイ(5月の誕生石)、ペリドット(8月の誕生石)、サファイア(9月の誕生石)等の原石が日本の河原や海辺でも採取できるというのです。ただし、地域によって採取できる天然石は違いますし、宝石としては価値のないレベルのとても小さな粒の原石が採取できるという話なので、お金儲けはできません。

 しかし、興味を持った私と子ども達はデイキャンプがてら早速河原へ行き、宝石採取を開始しました。採取方法は砂金を取る方法(専用の皿に土砂と水を入れて振り続けると比重の大きい天然石が取れる)やふるいに掛けて取る方法があり、時間も忘れて作業を続けました。すぐに見つけることはできませんが、1時間で2粒の水晶を見つけることができました。小さい水晶ですが、虫眼鏡で見るととても綺麗に輝いており、達成感を味わうことができました。

 その数日後、公園の砂場でも色々な天然石が採取できると知り、自宅近くにある公園の砂場で探してみることにしました。すると水晶5粒・ガーネット2粒を発見し、子どもと一緒にドキドキ・ワクワクを共有することができました。童心に帰ることもでき、楽しい夏の思い出となりました。

一般の鉱物採取は道具や費用等もかかり危険なことも多いため、この方法は気軽にできてとてもお勧めです。しかし、河原や海辺で行う場合も、水難事故に気を付けて実施する必要があります。興味がある方はぜひ体験してみてください。


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