小さな幸せ
栄養管理室/福井奈々
春の息吹を感じられるようになってきた今日この頃、みなさんはどのような日常をお過ごしでしょうか。私は今、3人(旦那も入れて4人)の育児をしています。3人も子どもがいれば「毎日大変でしょう、すごいね」と言ってもらいますが、3人、4人の育児をしている友人が何人もいて、私の周りでは少子化の世の中が嘘のように感じられます。確かに幼い子どもが3人もいれば毎日騒がしく、時間が過ぎるのはあっという間で1日24時間じゃ足りない! と思うこともあります。ですが、だんだんと自分なりに気の抜き方、手の抜き方が分かり子育て観は変わってくるもので、下にいくほど大雑把な育て方になっているような気がします。仕事から実家に帰ると、まず末っ子が「ママ、おかえりー」と一番に迎えてくれます。毎日のように子どもたちの面倒を見てくれている両親の疲れ果てた姿を目にした時は感謝と申し訳ない気持ちでいっぱいになりますが、帰宅して子どもたちの元気な声が聞こえると、今日も一日元気に過ごせてよかったと安堵する瞬間でもあります
3人いれば性格も三者三様で、得意なことも興味のあることもそれぞれ違っていて個性豊かです。10歳になった長女は、ダンスが大好きで音楽がかかると自然と踊っています。割と上手に踊るので感心するのですが、三半規管が異常に弱くターンをすると気持ち悪くなってしまうのが可哀想でなりません。6歳の長男はこの4月から小学生になります。私も主人も人見知りなので誰に似たのか分かりませんが、とても人懐っこくて誰とでもすぐに打ち解けてしまいます。愛想がいいのか幼いころから全然見知らぬ人からよく声を掛けられたりと、なぜか不思議と人を引きつけるようです。3歳の二男はまさに末っ子らしさ全開の甘えん坊で、くっついて離れません。それでいて誰よりもヤンチャで危なっかしいので、こちらとしても目が離せません。長女はどうしても妹が欲しかったようで、3人目ができたと分かった時、神様に「どうか女の子でありますように」と強く願っていました。実際は男の子だと伝えると、ショックで口が開いたまま固まってしまったあの顔を私は今でも忘れられません。とは言え、可愛がってくれているので、ついつい私もお世話を任せてしまいます。3人そろって全然言うこと聞かないし、怒ってばかりの毎日ですが、今この一瞬の子どもたちの姿はその時にしか味わえない大切な時間だと思い直し、毎日反省しながら3人の育児に奮闘しています。子どもたちと過ごす何気ない日常がふと振り返ると小さな幸せに感じ、これからも子どもたちが笑顔で元気でいてくれること 、そしてそれぞれの成長を見守ることが私の生きがいであり楽しみです。