赤穂城跡を歩いて
栄養管理室/森杏希子
最近、お城巡りが私の楽しみになっている。立派な天守閣のあるお城も魅力的だが、石垣や堀だけが残る城跡を歩くのもまた味わい深い。そこに立つと、かつての人々の暮らしや思いが静かに伝わってくるような気がする。そんな城跡の中でも、私にとって特別な場所が兵庫県赤穂市にある赤穂城跡である。
さらに結婚という大きな節目を経験した事で、家族という存在の重さやあたたかさに、改めて気付かされた面もある。
そして最近娘が生まれた。実家に顔を出すたび、両親が子どもの頃のエピソードを楽しそうに語ってくれる。そのたびに、私もまたこうして愛情を注がれ、育てられてきたのだと実感するようになった。
娘を抱きながら両親の話を聞くと、家族の時間がどれほどかけがえないものか、胸の奥にじわりと広がっていく。十代の自分ならこれを素直に受け止めることは出来なかったかもしれない。
だからこそ、これからは娘を連れて色んなところに出掛けて話をすることで、たくさんの思い出を刻んでいきたいと強く思う。
きっとこれから観る映画も、これまでのアクション映画からジブリ映画やディズニー映画に変わっていくのだろう。休日も、バイクに跨る時間より娘を背中に乗せる時間の方が多くなっていくに違いない。そんな未来を思い浮かべるだけで、不思議と心があたたかくなる。
これから先の人生で家族と関わる時間をもっと大切にしていきたい。そう素直に思い、表現出来るようになった自分の変化を、どこか誇らしく感じている。

